冬になるとカニを鍋で食べたいという人は増えてきます。

ただし、カニ鍋とは言っても味付けや食べ方が異なる複数の
種類が存在していますので、自分がどんなカニ鍋を食べたいのかを考えて
最適なカニを選びたいところですよね。

鍋に合うカニとしては、ズワイガニが一番人気があり、次にタラバガニが人気です。

この記事ではカニ鍋の種類や特徴について解説していますので参考にしてもらえればと思います。

かにすきの名前の由来と特徴は何?

かにすきという鍋はすきがついていることから、
すき焼きが名前の語源と言われています。

はるか昔の江戸のころに農家で農具として使われる
鋤という器具で肉を調理して食べたりしていたのです。

この「すき」を使って焼いたり煮たりしていたことから牛肉を入れて
野菜や豆腐などを入れる鍋のことをすきやきと呼ぶようになったとされています。

魚や鶏や豚でもすきがすく鍋がありますが、牛肉だけでなく
すきやきの名前が広がったことからすきに鍋の意味を持たせたという説があります。

現在、かにすきといえば、昆布でダシをとってから、濃いめの醤油味や塩味のだし汁で野菜や豆腐などを
先に煮込んでいきます。

野菜などに火が通ってから一緒にカニを煮込んでそのまま食べる
鍋になっています。醤油ベースで作られただし汁で味わうのが一般的な寄せ鍋です。

かにちりの名前の由来と特徴は何?

ちり鍋としては「たいちり」や「てっちり」がとても有名どころですが、
そもそもちり鍋という名前がついたのは、魚の刺身を口にしない西洋の人が
鍋に入れて熱い湯の中で魚の身がちりちりと縮んでいくことからちり鍋という
名がついたといわれています。

昆布ダシをとり、野菜や豆腐を煮込んでいき、
カニも脚の殻ごと鍋の中に入れて煮込むのが一般的な作り方。

食べる時にはポン酢で食べます。

お好みで薬味としてもみじおろしを使ったりします。
かにすきが鍋の中で濃いめのだし汁を使ってそのまま食べるのに対して
かにちりは薄めの味で煮込んでいき、素材の味にポン酢などを軽くつけて頂く鍋ということですね。

かにしゃぶの名前の由来と特徴は何?

一般的にしゃぶしゃぶといえば、お肉をだしが煮込まれた
熱い湯に軽く数回程度くぐらせてから頂きます。

牛や豚のしゃぶしゃぶの場合は、ゴマダレやその他のタレなどにつける人
も増えていますがカニしゃぶの場合はやはりポン酢をつけたりするのが一般的です。

まずは昆布でダシをとってそこで野菜なども入れていない状態で
カニのみを入れて数回軽くくぐらせて食べるのを何度かするのがおすすめです。

そうするとカニのダシも出て、お鍋の味が変わっていきます。
そのあとに野菜を入れていきますが、野菜を入れたら鍋の温度が下がるため
またお湯が熱くなって煮立つのを待ちましょう。

煮立ってきたらまたカニを入れてかにしゃぶを楽しみます。

かにしゃぶもかにちりも共通しているのがダシは昆布のみで
行うことが基本ということです。

昆布は水に火をかける前に、約2時間から3時間程度
水に昆布をつけておきます。

ただ、そんな前から準備ができないって人には
火をつける30分前からつけておけば最低限としてはいいです。

昆布でダシをとっていき、60~65度程度のお湯で
約10分から15分程度はダシをとりましょう。

鍋が沸騰する前に取り出す必要がありますので上記の温度ぐらいで
とっていき、その後昆布を鍋から取り出せばいい感じにダシをとることができますよ。

それぞれの鍋に適しているカニはどれ?

三大ガニとして人気の毛ガニは身入りの量が
ズワイガニやタラバガニよりは少なく鍋向きではないため、
おすすめできません。

西日本側ではズワイガニの方が人気が高く、東日本ではタラバガニの
方が人気があるといわれておりますが、ズワイガニを鍋に使う人の
方が多い傾向にあります。

ズワイガニは味がしっかりしていて、タラバガニよりは
味が抜けにくく半分むき身や脚ごと煮込むことでカニのダシが
とりやすく美味しいです。

タラバガニは味が抜けやすいことからあまり煮込みすぎないようにすることは大切といえます。
鍋にもっとも向いているのは生冷凍のカニですが、生のカニは解凍してから
時間が経過すると鮮度が一気に落ちて黒くなっていきます。

解凍は半解凍ぐらいにしておき、カニの身に芯が少し凍っているぐらいで
鍋に入れて頂くのがおすすめです。

ボイルガニは解凍する時は7~8割ぐらいの解凍で
さっと熱い湯にくぐらせば十分ですが鍋ならやはり生ガニが最適です。

かにしゃぶやかにちりでカニ鍋を楽しむならズワイガニが特に人気です。

カニしゃぶ用ならむき身のポーションがおすすめですし、
かにちり用にならポーション。

またはカニ足の殻が半分残っている
半むき身がカニのダシがとれていいですよ。