ズワイガニは日本海側の海で毎年たくさん水揚げされますが、
同じズワイガニといっても、呼び方は色々あります。

色んな呼ばれ方があるのは、カニの産地の港や都道府県が観光目的で
人を集めたりするためにブランドガニを作ったことがきっかけです。

一番全国的に有名なカニって何なのかというと
松葉ガニをはじめ、ほかにも越前ガニなどが特に有名ですね。

これは日本で昔から分けられてきた名前で
いわいるブランドガニは港や地域の名前がついているのでまた別です。

ここでは松葉ガニについてどのあたりが普通のズワイガニと違うのかについて書いていきます。

名前が色々あるのでややこしく思ってしまいますが、
知ってみると意外にシンプルです。

ズワイガニと松葉ガニの主な違いとは?

まずは結論として言っておくと松葉ガニはあくまで
生物学上でもズワイガニと同じカニです。

日本でよく出回っているズワイガニは大まかに3種類のカニが
いてまず1種類目がブランドガニを含む日本海側でよく獲れる本ズワイガニ。
本ズワイガニはロシアやカナダ産などもたくさん販売されています。

ベーリング海やオホーツクで水揚げされる希少な大ズワイガニ。

価格が上記2種類と比較すると安く食べられて
価値としては少し劣っている紅ズワイガニの3種類となります。

松葉ガニと呼ばれているカニはなんなのかというと
日本でとれる本ズワイガニの中でも特に京都から西側で獲れる
ズワイガニを主に呼びますが北陸の日本海で水揚げされたカニも松葉ガニと呼ばれます。

あくまで水揚げされる産地によって
付けられている名前となります。

ズワイガニが水揚げされた産地の名前を元にして
名前がつくようになっていて、そんなカニの事をブランドガニと呼びます。

松葉ガニは山陰地方で獲れることで色んな地域で水揚げされます。
鳥取県や兵庫県や京都府。さらに島根県などで水揚げされたのも松葉ガニと言います。

さらに、松葉ガニの中でも山陰地方の中で水揚げされた港によって
細かくブランド名がついている産地もあります。

間人ガニ

京都府に位置する港の間人(たいざ)漁港で
毎年獲れる貴重なズワイガニの事を言います。

ひらがなでは「たいざ」ガニと読みまして、一定の基準を満たした
ズワイガニはこの漁港では緑のタグがカニにつけられていますがっても高価なカニです。

幻のカニともいわれていて、水揚げされるカニの数自体が
漁港が大きいところではないため少ないブランドガニ。

もっとも貴重と言われていたりします。

津居山ガニ

兵庫県のズワイガニ産地の津居山港で水揚げされるズワイガニです。

関西では特に人気の城崎温泉か約10分車を運転すれば着く港の松葉ガニ。

こちらで獲れたカニで一定基準に満たしたカニは青色のタグが
カニにつけられます。

柴山ガニ

兵庫県にある柴山漁港で水揚げされるズワイガニです。
鮮度管理や選別が厳しく100以上のランクに選別していくのが柴山ガニです。

上位ランクの柴山ガニはタグの色としてはピンク色がつきます。

また、1000匹に1匹ぐらいの柴山GOLDと呼ばれるカニは
特に高価なカニになっています。

あくまでブランド名!?肝心の味は変わらないの?

ブランド名がついたカニだからと言って
確実に美味しいかというとそういうわけでもありません。

もちろん美味しいブランドガニは絶品です。
私も新鮮な活きの状態でさっきまで動いていたカニを
旅館で食べる時は最高の贅沢をしているなと思いますね。

日本海側のカニの産地に行って、高級な旅館やホテルなどで
新鮮で高価な松葉ガニを食べるとそれはとっても美味しく食べれます。

プロが目利きをして品質の良い松葉ガニを仕入れてきますから。

カニの産地で松葉ガニを食べたり、そのほかのブランドガニを
食べて旅館などでは美味しかったのに微妙なカニを味わったことがある人はいます。

鮮度の良いカニを見分ける必要があるということなのです。

そう考えると、産地に行っていいお店や旅館、ホテルにでも
行かないなら通販店でズワイガニを買ってたくさん食べる方がおすすめです。

価格には大きな差が!

松葉ガニを購入する場合にはブランドガニなので、
やはり価格は良いものであればあるほど通常のズワイガニに比べて
1万円以上高いことも普通にあります。

ネット通販では活きの松葉ガニを購入できる店舗もありますが、
700gほどの松葉ガニで価格は1万8000円。
ちなみに活きの状態のカニにはなります。

ある通販店では活きの本ズワイガニが
900gほどで4000円~9000円前後。

松葉ガニを食べるなら産地直送の活きのカニを
食べるか、現地で新鮮な松葉ガニを出している店でいただくのがもっとも
美味しく食べれるでしょう。

価格面でいうとやはり高くはなってしまいますので、
たくさん美味しいカニを食べたいのなら通販でのズワイガニ購入がいいでしょう。

松葉ガニを食べるなら現地へ行くのがおすすめ

あくまで、せっかくのブランドガニを食べるならもっとも
いいのは現地で食べることだと思います。

ですが、お歳暮や贈り物として送るのであれば
松葉ガニの選択肢もいいでしょうね。

自宅用でブランドガニを食べるなら、脚が1本ない訳ありなどは
価格も抑えることができて味には関係ないのでいいでしょう。